さて、ちょっと時間がたったけど、前回のつづき

ウルトラマンマックスのほどよいノスタルジアに包まれた後、ウルトラマンメビウスの初回を見た時に感じたのは「またこのパターンか!」といううんざり感だった。
第1話のラストシーン、怪獣は倒したものの廃墟と化した街で立ちすくむメビウスに、CREW GUYSの生き残り隊員が罵倒する。これはウルトラマンネクサス的展開であり、歴代「ウルトラ兄弟」では(番組中途ではあり得たかもしれないが)決してありえなかった展開。

ところが、第2回以降、メビウスという作品は綺麗に化ける。
前回の失敗をきちんと反省するメビウス。それを理解し、最大限サポートするCREW GUYS。
ウルトラマンにしかできない事、TEAM GUYSにしかできない事がはっきりしていて、CREW GUYSの存在意義がはっきりしているストーリー展開。そして「メテオール」が存在することによるスピード感&オタク心のくすぐり感。ていうかメテオール発動から1分間のスピード感、あの暑苦しい隊員(特に名を秘す)がいないと成り立たないくらい、暑苦しく、爽快だ。CREW GUYSの踏ん張りがギリギリのところで一歩及ばないのも、ウルトラマンが登場するのに必要十分な盛り上がりを、演出的に説得力ある形で提供してくれている。

実に10年の歳月をかけて、平成ウルトラマンは大人も子供も大きなお友達も楽しめる域に達したのではないだろうか。



惜しむらくは、もう少しぬがねっ娘が可愛かったらなあ・・・。