毎日眺めていると、次第にパソコンの外観にも飽きてくる。
現在自宅で稼動中のマシンは計3台。録画用として2台、実験機として1台稼動しているが、実験機の外観に飽きてきてしまった。

作成当初は質実剛健でシンプルなケースだと満足していたのに、後から作成したマシンの派手な外観から比べるといかにも無骨で野暮ったく感じられてきてしまったわけだ。

愛着が薄れてくると自然と扱いもぞんざいになってくる。もとから「実験機」と呼んでいるくらいなので未検証のソフトなどはこのマシンで試すことになっているのだが、後始末をしなくなったため、コンテキストメニューやファイルの関連付けはぐちゃぐちゃだし、デスクトップは圧縮ファイルだらけという有様だ。

気分を一新するため、ケースを買換えてWindowsを導入しなおす事にした。
光り物ケースの魅力に取り付かれてしまった身としては、再びThermalTake社のケースを購入したいところだが、あそこの製品は品質の割にはちょっと高い。
もう少しリーズナブルで(出来ればスチール製で)派手なケースを入手できないか、と探し回ったのだが結局好みのものは見つからなかった。仕方がないので財布の紐をもう少し緩めて、ThermalTakeのTsunamiDreamというケースを購入。
このケース、以前に購入したLAN MOTOというケースとシャーシが同じものだ。LAN MOTOには2チャンネルのファンコントローラが付いていたのに、TsunamiDreamには付いていない。付属品が少なくなっているのにお値段据え置きなのは、前面扉が分厚いアルミで出来ているからだろうか。LAN MOTOはプラ製の扉だった。

せっかくの窓付きケースに普通のパーツを押し込めても面白くない。
どうせWindowsは導入しなおすのだからと、メインボードをECSのPF1 Deluxeに買い換えた。ECSのPhotonシリーズのメインボードはチップセットファンやPCIスロットが光りまくるので窓付きのケースに入れるのにはぴったりだ。
CPUやメモリ・HDDは以前のものを流用し、とりあえず起動してみる。


チップセットは変更していないため、とりあえずWindowsは立ち上がった。
NICサウンドチップが異なるため、ひとしきりPnPが動作したものの基本的な機能は不具合が起きていないようだ。ただ、サウンドチップの誤認識が起きたらしく、音が出なくなる。
面白い現象が確認できたしこのまま解決を目指しても良いのかもしれないが、今回は綺麗さっぱりWindows再導入まで実施するのが目的だ。素直にCドライブを初期化し、綺麗なOSに入れ替えることにする。

ここである事を思い出した。
このマシンはVGAにRadeon9600を挿しているが、死蔵されているDeltaChromeを使ってみたくなったのだ。かつてECSのAF1 Deluxeに挿して使用してみたのだが、動画再生中にノイズが出まくり、色々試したが結局倉庫行きとなってしまったVGAカード。ボケボケのRadeon9600とは別次元のシャープな画質は捨てがたいし、なんとかコレを機会に使いこなしてみたい。
前のメインボードとはたまたま相性が出てしまっただけさ、と自己暗示をかけながら、Radeonと差し替えてみる。・・・問題ない。試しに様々なコーデックの動画を再生してみるが、ノイズは皆無だ。小躍りしながら、シャープな画質を満喫する。

作業を行なってから1週間経つがDeltaChromeは快適で、全く申し分ない。外観をいじるだけのはずが、思わぬところで機能改善されてしまい、まったくの無駄遣いではなかったなあ、と自己満足にひたっている。

次は、コレを機会に3台稼動中のマシンを2台に減らすプロジェクトに挑戦してみたいと思う。