金曜日の夜の徹夜勤務というのは旨みが少ない。
皆が出勤してきて仕事を始めた矢先に帰宅するほのかな優越感や、街中がどこも空いていたりという開放感を味わうことが出来ないからだ。
とはいえ、勤務時間が深夜になってしまったので会社に泊まらざるを得ない。
作業自体は午前4時には終了し、会社の固い椅子で数時間の睡眠をむさぼった後、新宿経由で帰ることにした。

帰り際、「ああ、今日はドラクエの発売日だったな」と思い出す。
据え置き型ゲーム機RPGをやりこむことほどパワーのいることは無いと思う。特にドラクエは謎解きが面倒だったりレベル上げがしんどかったり、エンディングを見るまでモチベーションを保つことが出来ないだろう。

新宿に向かったのはもちろんドラクエを買うためではなく、DVDを購入するためだ。
最近、日曜日の朝放映している「レジェンズ〜甦る竜王伝説〜」というアニメにはまっている。ご大層なタイトルに似合わぬギャグアニメのような絵柄で、内容もほとんどギャグアニメなのだが、とにかくテンポが良くて見ていて気持ちよい。
最初の頃を見ていなかったので、試しにDVDの1巻を購入してみたところ実に面白く、2度3度と繰り返し見てしまったほどだ。作中に登場する玩具も思わず購入してしまったし、旗から見るとちょっとおかしいくらいはまっている。先週DVDの2巻が出たので、これが一番の目的。

それと「マリアさまがみてる〜春〜」。
1時間も収録されていないDVDが5000円とはどういうことだ、という疑問は以前にも書いたような気がするが、テレビ放映を見ることが出来なかったのだから仕方がない。スーツ姿で購入することも、最近はあまり抵抗を感じなくなってしまった。

ドラクエは確か7時から販売開始だったよな、と思いながらヨドバシカメラの前を通ると、まだまだ結構な人数が並んでいた。恐らくは当日販売分を大量に仕入れてあるのだろう。列に並ぶ人はそんなに殺気立った感じではなかった。
レジェンズのDVDはヨドバシカメラに入荷していたが、マリみては入手できなかった。仕方ないので続けてビックカメラに足を延ばす。
ビックカメラではドラクエ用の専用レジが出来ており、一般用のレジとは実に対照的に、町田の列が出来ていた。


確かPS2が値下げした時だっただろうか。
同じように長蛇の列がヨドバシカメラに出来たとき、ウェブマスターはどうしてもドリームキャストビジュアルメモリが欲しかった。当時のヨドバシはまだ客のさばき方が未熟で、PS2専用レジなど開設されておらず、仕方なしに誰も彼もがPS2を求めて並ぶ列の中、一人で店員に「ドリームキャストの・・・」と言ったものだ。悪いことをしているわけでもないのに、妙に恥ずかしかった記憶がある。