旧友のK君が通信費の増大に苦しんでいるらしい。
数年来のDoCoMoユーザーであるK君のこと、携帯のプランについて深く検討したことなどないに違いないと思い、相談に乗ってみることにした。

まずK君は一人暮らしだが、固定電話を持っていない。従って電話は携帯のみの使用となる。次に、K君は工場勤めのため、シフト勤務が頻繁に発生する。つまり、携帯を良く使う時間帯というのは存在しない。24時間まんべんなく使っているようだ。(ウェブマスターのところにも、深夜3時送信のメールが届いたりする。)
月の請求額は6000円〜8000円程度と言っているが、これは増大する前の平均額だろう。友人にびっくりされるのを恐れて隠しているのだろうが、人に泣きつく位なのだから10000円は超えているものと推察される。
そして、契約コースは「プランB」らしい。かつてウェブマスターがDoCoMoを使用していたときも、このプランだった。プランAより基本料金は安いが通話料が高く、待ち受けが多い人用のプランだと記憶している。

とにかく、無料通話が含まれたプランに変えなくてはお話にならない。
彼の場合、音声通話とパケット通信の料金内訳がわからないのが辛いが、とりあえずザックリ見積もって「おはなしプラスL」を勧める。恐らく彼の場合、無料通話分を綺麗に使い切ってしまうだろうが、今よりは得するはずだ。
更に、併用できるオプションを調べてみる。「ゆうゆうコール」は月額180円のオプション料金を払うことで、指定した5つの電話番号に対する音声通話が割引になるオプション。相手先がDoCoMoの携帯の場合30%割引になり、他社携帯や固定電話の場合は10%割引になる。
更に、彼の場合は「いちねん割引」も加入しておいた方がいいだろう。加入したときから基本料金が10%割引され、年々割引率が増大していく。最大15%の割引率になるというのだから、加入しない手はない。途中解約すると違約金を払わなければならないが、1年以上加入した場合の違約金は1600円なので、充分ペイできる。

結局「プランB」→「おはなしプラスL」+「ゆうゆうコール」+「いちねん割引」を勧めたわけだが、最大の問題がひとつ残る。

固定電話をどうして引かないのか、という問題だ。
実際、彼の場合は一人暮らしなのだから固定電話を併用していても何の問題もない。むしろ、彼に連絡する立場から考えたら、携帯しか持っていないというのは不親切だ。実際ウェブマスターは、K君とはもっぱらメールでのやり取りでしか会話していない。また、電話回線があればネットという最大最強の非同期コミュニケーションツールが使えるではないか。(メッセンジャーは非同期ではないが)
とかく初期費用が問題にされる固定電話だが、月額600円の増額で初期費用不要となる「ライトプラン」というコースも用意されている。これでもADSLを引くことは可能なので、当座の持ち合わせはないが電話回線が欲しいという人にはもってこいだ。特にK君の場合は、貯蓄をほとんど行っていないうえに浪費癖があるため、NTTにまともに70000円も払って権利を買うことなどは不可能だ。

ということで「ライトプラン」での固定電話開通も強力にプッシュしておく。
上記コース変更後の携帯料金と併せても、10000円以内で落ち着くだろう。固定電話を併用することで、彼から発信しなければならない場合も減るだろうし、携帯自体の使用頻度も減るだろうから、より安価な「おはなしプランM」へのコース変更も視野に入れていいかもしれない。

そんな提案を一通りメールで送ってから、すでに1昼夜経つが、K君からの返信はない。通信費の節約という命題自体に飽きてしまったのか、ウェブマスターの長文メールに嫌気がさしてしまったのか。

・・・そうか最大の問題点は、彼の飽きっぽい性格と面倒くさがりなライフスタイルにあったのかもしれない。