特撮番組好きなウェブマスターに影響されて、今では彼女も相当な戦隊ウォッチャーになりつつある。
彼女が最初にはまったのは「タイムレンジャー」だった。この作品、登場するロボが壊滅的にかっこ悪いので子供向け特撮番組としてはあまり高評価は与えられない。この年にタイムロボを買ってもらったせいで、翌年「毎年毎年同じような玩具ばっかり欲しがって!」と言われてゴーゴーファイブのロボを買ってもらえなかった子供は実に気の毒だと思う。
しかし、何年かに一度は必ず出てくる「子供向けとは思えないストーリー」の作品で、今ではすっかり普通の俳優さんとなってしまった永井大氏が主演されていたこともあり、特にお姉さん人気が高い作品だ。(お姉さん達にとってロボがかっこ良かろうと悪かろうとどうでも良いという事だろうし。)
彼女がはまる戦隊は必ず特定のパターンがあるわけではないが、役者の年齢があまり低いと興味がなくなるようだ。従って、「ガオレンジャー」は実に楽しそうに見ていたが、「ハリケンジャー」はあまり興味を示さなかった。(もちろん、ゴウライジャーの二人は好きだったようだが)

そしてこの一年、彼女はかつてないほど熱心に「アバレンジャー」を見ていた。それはもう綺麗にクリーンヒットしたようで、毎週日曜の夜には今回の放映の感想を語り、次回の予想を挙げる一年だった。寝過ごしたり録画に失敗して見られなかった時の落ち込みようはひどいものだった。
彼女のはまりっぷりは段々拍車がかかっていき、東京ドームシティのライブショーを見に行くまでになった。もちろん実際の役者が登場する「素顔の戦士達」バージョンのショーで、出不精なウェブマスターにとっても貴重な経験ではあったが。

すでにアバレンジャーのテレビ放映は終了し「デカレンジャー」が始まっているが、東京ドームシティではまだアバレンジャーたちが戦っている。しかも、「素顔の戦士達」バージョンのライブショーだ。

この土日、ウェブマスターは彼女に誘われて東京ドームシティに出向いた。すでにライブショーには一度来たことがあり、これで2度目の経験だ。さすがに子供向けのショーだし、家族連れが多いが、演台に一番近い最前列は、「大きなお友達」に占領されているのが実情だ。彼らは最前列にもかかわらず、大口径の望遠レンズを装備したカメラを構えたりしている。
彼らほどの気合はないが、彼女の気合も半端ではない。なぜなら彼女、前の日の土曜日の昼は、秋葉原で「タイムレンジャー」DVD発売記念のトークショーに参加し、夜はそのタイムレンジャーでタイムファイヤーを演じた役者(彼女はこの役者が大のお気に入りだ)が主演する映画を見に行っている。トークショーはDVDを買った人だけのイベントなのでウェブマスターは付き合えなかったが、映画は一緒に行った。上映前に簡単なプレゼント企画があり、彼女はあろうことか、サイン入り台本をゲットしている。

こんな感じでとても一般のカップルには想像できないような週末を過ごしたウェブマスターと彼女だったが、すでに新しい戦隊「デカレンジャー」は放映スタートしている。どうも今回も彼女のボルテージはかなり上がっているようだ。もとはといえばウェブマスターの影響で特撮番組を見るようになったのだが、最近はちょっと押され気味のような気がしてならない。