「鋼鉄帝国」がアドバンスに移植されるらしい。
先日アドバンスの「鉄腕アトム」を購入し、あの小さな画面でシューティングゲームをやる事の困難さを思い知らされたが、「鋼鉄帝国」は性懲りもなく購入してしまうだろう。メガドライバーだったあの頃を思い出すために。

ちょっと昔の話をする。
Super7のCPUを使っていた頃の話だが、秋葉原をウロウロしていてふと眼に止まったCPUを衝動買いしてしまった事がある。当時のウェブマスターのマシンのCPUはK6-2の300MHzで、OSはあろう事かWin95だった。巷は完全にSLOT1全盛期だったと記憶している。非力なマシンと時代遅れのOSで、ネットを閲覧する程度では全く問題なかったが、PC自体を楽しむにはパワー不足は否めなかった。
ふらっと立ち寄ったとあるショップで、まだ少数ながらSuper7のCPUが並んでいるのを見かけてしまった。ショーケースを仔細に観察してみると、K6-2の500MHzがいくつかある。CPUだけ交換したからといって劇的なパフォーマンスアップが見込めるとは思っていないが、すでに旬を過ぎたCPUのため、価格も数千円だった。最後のパワーアップと考えても惜しくはない投資額だ。
ところが、よくよく見てみると同じ動作クロックのK6-2でも、価格に2種類ある。店員にどこが違うのか尋ねると、安い方はモバイル用で、消費電力が若干少ない程度しか違いはないと言う。それならば安くて省エネなCPUの方が得ではないか、と即購入した。

安っぽいビニール袋に無造作に入れられたCPUを持ち帰り、早速差し替える。マニュアルに倍率設定は載っていたものの、いざ電源を投入するとCPUタイプを正しく認識していないようだ。それもそのはずで、500MHzなどという「高速」なCPUはこのメインボードが発売された当初は存在しておらず、恐らくはオーバークロック用の倍率設定だったのだろう。
最新のBIOSにアップデートすると、CPUタイプは正しく表示されるようになった。しかし気になる点がまだ一箇所ある。
CPUに刻印されている電圧値が設定できていないようだ。マニュアルに載っているジャンパの組み合わせ表には、このCPUが求める定格コア電圧が記載されていないし、ジャンパを適当にいじるわけにもいかない。(似非自作マニアのウェブマスターが、テスタなど持っているわけがない)

試しにメインボードの型番で、Googleのお告げを聞いてみた。
Google様のお告げは、同じメインボードをしゃぶりつくしているページに導いてくれた。そのページのサイトマスター氏は、ジャンパを様々に変えてはテスタを当てて、マニュアルに記載されていない組み合わせも仔細に解析されていたのだ。そしてウェブマスターが求める電圧設定も、そのサイトには掲載されていた。こうして、定格動作を信条とするウェブマスターのCPU交換は無事に終了した。

ウェブマスターの手元にはないが、現在も元気にK6-2 500MHzは動いている。あの時適切な電圧を指定することが出来たからこそ、このように3年以上も働き続けることが出来たのかもしれない、とウェブマスターは勝手に想像している