液晶モニタはBENQの17インチで、42000円で安売りしていたのを、ポイントを併用して30000円で購入した。発色も画質も現在使用中の三菱のCRTモニタの方が絶対に良い、と想像はできるのだが、くすぶった物欲と省スペース性には勝てなかった。
みかん箱の上に設置してあるCRTモニタを退かそうとして、あまりの重さにびっくりする。5年前に設置してから一度も退かしていないので重量感覚を忘れていた。購入時の箱を見ると、24.5kgと書いてある。数字だけ考えるとたいした重さではないが、ウェブマスターも年を取ったらしい。
液晶モニタは片手で持てるため、設置自体は何の苦労もなかった。本体スタンドのサイズの関係で、以前より若干視線が下に下がるが、別に問題はないだろう。
展示品が結構白飛びしていたので画質は全く期待していなかったが、バックパネルの輝度を下げてやることで解消された。恐らく、デフォルトの輝度は実用レベルよりかなり明るくしてあるのだろう。
それにしても、なんという省スペース性だろうか。今まで見ることのできなかった、モニタ背後のケーブル類の敷設状況が完全に見渡せる。設置スペースの関係上、セカンドPCに関係するケーブル類は全てモニタの後ろを通らざるを得ないが、これまでは完全に手探りで作業していたのだから素晴らしい進歩だ。
キーボードとマウスのスペースも広がったと言いたいところだが、こちらはあまり改善されなかった。と言うのも、ウェブマスターはCRTの上に嫌と言うほどプライズやベンダーマシンで入手した景品類を並べてあったためだ。今のところそれらをモニタとキーボードの間の地帯に仮置きしているのでキーボードは依然として。これはいずれ何とかしないとならないだろう。

しかし最大の問題は、箱詰めされたCRTモニタだ。元々空き箱を置いておくスペースはあったのだから、中身を詰めて元の場所に置きなおしても問題はない。しかし、もう一度出して使用するチャンスはあるのだろうか?
仮に数年後に今回購入した液晶モニタが昇天しても、新しい液晶を購入することだろう。会社の帰りに片手で持ち帰れるサイズなのだし、わざわざ糞重たいCRTを箱から引きずり出すくらいなら、会社帰りに銀行に駆け込む方が精神的にも良いだろう。そう考えると、処分するか誰かに引き取ってもらうか、いずれにしても手放すのが得策だ。
しかし、オークションを利用したり中古ショップに買い取ってもらうことは考えていない。このモニタを使い始めた頃は、ウェブマスターはPCの前でガンガン喫煙していたし、只でさえCRTは不人気だ。こういう時は、PCに詳しくない知人に声をかけるに限る。

長岡に住むK君が引っかかった。
彼は別の知人に騙されるがままにPCを一台自作したものの、モニタを購入する金がなくて困っているという不思議な人物だ。元々PCに詳しくないというかあまりPCに興味がないらしく、一人でショップに行ってモニタを購入するという考えに至らないらしい。
着払いで送って良いなら本体代金は要らない。ゲームボーイアドバンスの中古本体を同梱してやるから、いつか飯でも奢ってくれ、と言うと、彼は快諾してくれた。この取引にどの程度妥当性があるかはわからないが、ウェブマスターはスペース問題が片付くしK君はやっとまともにPCが使えるようになるしで、双方満足ならば問題はないだろう。ウェブマスターは承諾の連絡が入ったと同時に、宅配業者に集荷の依頼をしてしまった。

翌日、宅配業者は目を白黒させてモニタを引き取っていった。業者指定のサイズ・重量ともにギリギリの荷物なのだから当然だろう。ちなみにその業者で扱うサイズは縦・横・奥行きの3辺を合計して160cm以内もしくは25kg以内というのが最大サイズだが、箱詰めされたモニタは縦・横・奥行き全て50cm強、重量は24.5kgだった。
事故でもない限り、本日届いている予定だ。予想以上のサイズにK君がどんな反応を示すか、非常に楽しみではある。