会社のPCが新調される。
ウェブマスターがあてがわれていたPCは、Win98(SEにあらず)搭載のデスクノート機で、夕方頃には一度再起動するのが日課になっているほどにメモリの切迫した機械だった。確か実装64MBメモリのマシンだったと思う。CPUの動作周波数は、悲しくなるので結局調べなかった。
それが、2GHzオーバーのCPUに1GBメモリを積んだマシンに切り替わるのだから、ウェブマスターはちょっと舞い上がった。デスクトップ機ということでかなり机の上が狭くなるが、自作ユーザーのウェブマスターにとってはPCはでかくて当然だ。キーボードを省スペース型にするなりで充分対処できる。
PCの乗り換えはそれなりに時間がかかる作業だが幸いにも夜勤が入っていたため、誰にも邪魔されずにゆっくりと新PCをいじり倒すことができた。会社の回線はとても帯域が狭いが、ウェブマスターしかいなかったためにWindowsUpdateも至極快適にできた。誰もいないことを良いことに、DVDの再生まで試してしまった。

そして夜勤が明けると、地獄が待っていた。
前日の作業で指示通りにやらなかったためにネットワークに参加できていない者、プリンタが正しく設定できていない者、皆が代わる代わるウェブマスターの元を訪れる。挙句に前日休みであった上司はまるまる全てのセットアップを頼んできた。

一体何の会社に勤めているのだろう、確かコンピュータ関連の会社だったような気がするが・・・と、夜勤明けでフラフラしながらおおむね作業を終えたのは昼過ぎだった。