特撮番組を応援したければ、おもちゃを買え!!

【賢い消費者が作り手を支える】

というタイトルで、ウルトラマンネクサスの打ち切りの原因についてのコラムがあるのを読む。

大間違いだ。
ウルトラマンネクサスの打ち切りの原因は、そこに書いてあるような話ではない。辰巳渚とやらが何者か知らないが、アマチュアレベルの発想をプロの文章らしくでっち上げ「客には作り手の発想などできない」などとばかげたことを言うのは、それこそ自分のことをプロだと勘違いしているアマチュアの発想だ。どうやら辰巳渚とやらはマーケティング関係の文筆業のプロらしいが、ウルトラマンネクサスの関連商品の展開を、ちゃんと市場調査してから書いているのか?広告の裏に落書きしてるんじゃないんだから、調べてから書け。


特撮ヒーロー物はスポンサー収益がなくては維持できないビジネスだ。
視聴率はスポンサーが商品展開するマーケティング対象に依存しており、広告収入はスポンサーの収益に依存している。番組はスポンサーのプロモーション番組でなくてはならない。

したがって、大人向けの作品作りを目指したウルトラマンネクサスは。大人向けの商品展開をしなくてはならなかったのに、関連商品で発売されるのは子供向けの玩具ばかり。これでは、エロ本に子供向け玩具の広告を載せるようなもので、おもちゃも売れないし、番組も見てもらえない。

つまりマーケティングと商品展開が齟齬を起こしたのが原因であって、作り手の中の意見交換・意思疎通がうまく行っていなかったというだけの話しだ。「マーケットの小さい商品を作ったのだ」などという話ではなく、「マーケットに見合った商品を展開できなかった」ということ。

現実問題として、収益構造をDVDなどの「媒体そのもの」に依存しているオリジナルビデオシリーズのウルトラマンは商業的に失敗していないのだから、絶対にウェブマスターの分析の方が正しいはずだ。
まあ言いたいのは、特撮素人が特撮に口を出すな、ということだけど。