「USBハブを導入したらウィンドウズが立ち上がらなくなった」と彼女から連絡がある。
そういえば以前に遊びに来たときにUSBポートが足りないと相談されたことがあったのを思い出す。ウェブマスターはUSBポートが足りなくなったことなど一度もないので、ちょっと困った。そもそも常設のUSB機器をほとんど使わず、WebCamが挿しっぱなしになっている程度のマシンだし。カードリーダーやゲームパッドなどはその都度挿せば良い。そういう意味でUSBポートは4つくらいあれば充分だと思っている。恐らく2つでも、なんとかやりくりするだろう。そのため、USBハブでも導入すれば解決するのは知識としてはわかるが、どこの製品が良いなどの周辺情報を全く持ち合わせていなかったわけだ。

以前にも書いたが彼女のPCはウェブマスターのお下がりで、Super7全盛期の頃のマシンだ。理由は定かではないがウェブマスターはかなりしつこくWindows95を使用しており、WindowsMEに切り替えたときにマシンも乗り換えてしまったため、そのマシンでUSBポートを使うことは全くなかった。(言うまでもなく、WinMEは早々に見切りをつけてWin2000に乗り換えたが)
そんな状況なので、長らく愛用したマシンなのにUSBポートがいくつ実装されていたのか記憶していないくらいだ。まあ、彼女が言うとおり、2ポート実装というのは恐らく間違いないだろうが。そして彼女はタブレットとプリンタとWebCamを挿しっぱなしにし、カードリーダーも時々使いたいらしい。まあホームユースとしては普通にそのくらいは挿しっぱなしにしているかもしれない。つまり4ポートは必要なわけだ。
ACアダプタがつくのは格好悪いが、まだUSB自体がそんなに普及していなかった頃のマシンなので、念のために外部電源式のUSB1.1ハブ(4ポート)を選んで購入し、持ち帰らせた。今時USB1.1というのも微妙だが、マシンがUSB2.0に対応していないのだし、この手のパーツで「将来を見越して」なんて考えるのが一番無駄遣いだ。


・・・なんてことがあったのはすでに半年くらい前の話だ。買ってきたパーツは、徹夜しようがどうしようがその日の間に試さねば気がすまないウェブマスターに比べ、なんとのんきなことだろう。仮に不具合があったとしても、もはや初期不良とは言いにくい期間がたっているではないか。
第一報がPHSにメールで届いたので、こちらもPHSから返送する。
・全然立ち上がらないのか、せめてどこかのFANが回ったりしていないのか
・ハブを外しても立ち上がらないのか
・ハブにACアダプタはつけてあるのか
せめてそのくらいは試してみよ、という趣旨で返送した。

いくらかして、電話がかかってくる。ACアダプタは使っていなかったので、これからつけてみるという。・・・ほどなく、電話の向こうで歓声が上がった。何事もなく起動したらしい。「せっかく買ったのに使えなかったらどうしようって思ってたから、ホント助かった!」と感謝される。繰り返しになるが、ハブを購入したのはウェブマスターだ。
電話越しで狂喜乱舞する彼女に「だからACアダプタつきのを選んだのに」というが、当時のやり取りを完全に忘れているようだ。まあパソオタの講釈など、興味のない人には念仏みたいなものだろう。

状況からして電力不足になっていたのは間違いないが、電源がヘタっているからか、そもそも定格容量を超えてしまったのかは定かではない。とはいえすでに6年くらい働き尽くめのマシンだ。そろそろポックリいってもおかしくない。