アイオー・データの高画質キャプチャーボードを購入したものの、高画質録画に特化しすぎたパーツだった。とにかく予約録画でキャプチャーされる動画のサイズが大きく、加工しないと保存できない。気軽に録画してだらだらと溜め込むような使い方には全く適していない。

この製品が欠陥商品であるなどと言うつもりはなく、単にイメージしていた使い方とは違うスタイルを要求する製品を買ってしまったということだ。たとえるなら家族で旅行を楽しむつもりなのに2シーターのスポーツカーを買ってしまったようなものだろう。
とはいえこれでは使い物にならない、と途方にくれながら他の製品についてWebで調べていると、NECのSmartVisionHG2/Rが目に止まった。SmartVisionHG2は「おまかせ録画」というキーワード検索と連携した勝手に録画してくれる機能がウリの製品だ。しかも、今回購入したアイオー・データの製品よりも1万円近く安い。最初からこちらにしておけば良かった、と深く後悔しながら、アキバで購入する。

今回はメインマシンではなくセカンド機に取り付けることにする。「おまかせ録画」を活用するならば、常時稼動できるようなマシンが望ましいと思ったからだ。
しばらくの間RedHatLinuxを導入して遊んでいたセカンドマシンも、これでWindowsの世界に戻ってくることになった。

幸いにも知人からCeleron1.1GHzとSDRAMを256MBもらうことができたので、基本スペックをちょっと底上げしつつSmartVisionを取り付けてみる。Celeron1.1GHz、SDRAM512MB、HDD160GB、VGA RADEON7000(VRAM64MB)のテレビサーバーが出来上がった。OSから再セットアップしたのでそれなりに時間はかかったが、完全にテレビ機能しか持っていないクリーンな環境のPCとして完成した。
VGAがちょっとスペック的に不安だったが、何事もなく使用できる。いや、使用できるという表現は適切ではないかもしれない。至極快適だ。

画質に関しては申し分ない。確かにGV-ADTVと比べれば、録画映像の画質はずいぶんと見劣りするが、普通にテレビでゴーストまじりの画像を見るよりはよほど綺麗だ。
予約録画は圧倒的にSmartVisionの方が使いやすい。GV-ADTVはiEPGを採用していて、Webサーバーのパフォーマンスや回線状態によって録画に手間取ることが多々あった。ADMSは番組表を一括で受信するため、取り込んでさえしまえば閲覧性は非常に高く、個人的にはiEPGよりも性に合っているようだ。iEPG
難点もないわけではない。これはどうかな?と思ったのが、録画したものとライブで見ているものとで、音声レベルが著しく異なる点だ。録画されたものを見ていて「さてテレビでも」となった時に、非常にうるさい思いをさせられる。ひょっとしたらどこかに設定項目があるのかもしれないので、今後研究してみることにしよう。

更に続く。