一年間見てきた仮面ライダー555が終了した。
なんとも消化不良なストーリーだったが、こと玩具遊びという点では子供たちにはキャッチーな番組だったのではないだろうか。携帯電話という変身アイテムはとても魅力的だったし、登場人物がベルトを腰に巻くところから変身プロセスが始まるのも、ごっこ遊びの際のリアリティが増してよかったのではないかと思う。また、ライダーの身体の赤いラインが暗闇で発光する視覚効果も絶大な魅力を放っていた。
惜しいのは、ストーリーに押されて数々の付属アイテムを使いこなしていなかったことだ。子供は玩具を買い、テレビを見ながら「なりきって」遊ぶのだから、劇中で効果的な使われ方をしなければ意味がない。この手の玩具は普遍的に売れるものではないし、番組が販促媒体なのだから、番組上邪魔なアイテムというのは原理的にはありえないはずだ。ストーリー上アイテムを出す余地がない、というのなら、それはそんなストーリーにした企画自体に修正の必要があるわけだ。
夢のないことを言っているようだが、子供たちは玩具を通じて夢を見るのだから、玩具を魅力的に見せる番組こそが正しいとウェブマスターは信じる。

それはそれとして、来週から始まる新ライダーは再びカードを使用するアイテムを持っているらしい。手にしたアイテムからビラッとカードが広がるシーンを番宣で見たときは、思わずゾクッとしてしまった。一昨年の鉄を踏まぬよう、早い時期から集めなくては。