年内の更新はこれで終了する。
年明けは第2週後半からを予定している。

ほとんど人のいない会社で、待機する日々が続く。 少なくとも午前中はすることがあまりなく、なんとなくWebを眺めている。
一応仕事をしている人もいるので、カラフルな画像がバリバリに表示されるページを避けて・・・と言いたいところだがそうもいかない。表示される先のページがどんな色使いをしているかなどわかるわけがないので、あらかじめブラウザの表示スタイルを白黒定義にして、画像表示をOFFにしている。
これは一見してもWebブラウズをしているようには見えないので、サボるテクニックとしても充分使えると思う。

自作パソコン系の初心者向け掲示板を延々と眺めるのが楽しくなってしまった。 ボーナスも出たし、休みの間に一台組み上げるか、という人や、年賀状を印刷したいのに急にPCがトラブってしまってどうしよう、という人、そしててんで何を言っているかわからない人まで実にさまざまで面白い。
以前僕の人氏にも紹介していただいた、電源電卓のたかまん氏の掲示板も、冬休み期間に入って書き込みが急増しているようだ。特によく見ているのはトラブルBBSという、自作PC系のサイト運営者の方々が共同で運営されている掲示板だ。共同運営だけあって書き込みも多く、一日に何度もアクセスしてしまう。
ウェブマスターは回答者になれるほどスキルもないし、差し迫ったトラブルがあるわけでもないので眺めているだけだが、それでも人に質問することの難しさや物を教えることの大変さがわかってとても楽しい。

実例を挙げるのもどうかと思うが「パソコンを作るときにビデオカードはいるんですか?」という質問にはちょっとびっくりさせられた。この質問に対して回答者の方々は口をそろえ「そういう知識レベルでは自作はまだ早い」という趣旨の回答をされていたし、ウェブマスターもそう思うのだが質問者は「わかりました!ビデオカードを是非購入してみます!」と意気揚々として掲示板を去っていった。
にわかには信じがたい話だが、中学生くらいの書き込みもちらほらと見受けられる。根本的に英語がわからないため、エラーメッセージが出るとパニックを起こしてしまうようだ。 さらに、ソフトウェアライセンス(特にOS)について一顧だにしていない書き込みも多数あった。その手の書き込みは大抵見破られてコテンパンにやっつけられてしまうのだが。

大まかな傾向として、(質問者回答者問わず)ちょっと知ったかぶりの人ほど用語を略す傾向があるようだ。エラーメッセージを独自に訳して「こんな意味っぽいメッセージが出たがどうしたらよいのか?」と質問したり、「某サイトにアクセスしようとしたら・・・」「某ゲームソフトを起動しようとしたら・・・」とトラブル直前に行っていた動作を意味もなく伏せる人も同様のカテゴリと考えていいだろう。
また、目的はさらに遠いところにあるのに質問はずいぶん手前の視点で書いてくる人がいる。「なるべくソフトウェア代金を安く抑えたいから、Aというソフトウェアの旧版を購入してアップデートで対応したらどうだろう?」と質問したいはずが「Aというソフトウェアの旧版はどこで安く手に入りますか?」と質問してしまうわけだ。こうなってしまうと絶対に「同じ機能のBというソフトウェアが安くて使いやすい」とか「Aの最新版がここで安く手に入る」といった回答は絶対に得られない。逆に「なぜに旧版にこだわるのか?」という関係ない逆質問を食らってしまう。
ウェブマスターも仕事上で時々質問を受けるが、この手の質問は見破りやすい。「落ち着いて、何をやりたいかを先に話してくれ。手段は一緒に考えよう」と言うと、大抵最初の質問とはかけ離れた内容になるから面白い。

根本的に、自作機の構成情報や使用期間を全て列挙し、直前に行った動作やトラブル時の状況を正確に記し、トラブルの発生頻度まで伝えてくる質問者というのはむしろ少数派だ。大抵の人が「動きません!助けてください!」となってしまっている。
友人に作ってもらったので部品構成はまるでわからないが何とかしてくれ、という質問者もいる。この場合、その友人との人間関係を先に何とかしてくれ、と言いたくなってしまう。

・・・そういえば、後輩に譲る予定の古い自作機は、まだウェブマスターの部屋にある。年内はスケジュールの折り合いが付かなかったため、引渡しは来年となってしまった。もちろんウェブマスターは、構成パーツ全てのマニュアルと添付CD、ダウンロードしたドライバなどを焼いたCDなどをセットにして渡す予定だが、後輩がそれを活用してくれるかどうかはわからない。