遅ればせながら、PS2マクロスを購入する。
恥ずかしながら思春期の真っ只中をマクロスに漬かりながら生きてきたため、逆にこのゲームは敬遠してきた。脳裏に焼きついているバルキリーの華麗なアクションを自分の操作で再現できるわけがない。
ところが、友人のK君が執拗に勧める。「最近買ったゲームで一番面白い」とまで言い切る。キワモノばかり購入するK君の意見にどれほどの信憑性があるのかわからないが、少なくとも彼は思春期を共に過ごした仲間であるため、マクロスに対する感情はかなりの部分で共有できているはずだ。そう思って購入してきた。

巷では、原作との連携が弱いことが酷評されているようだ。ミンメイの歌があまり収録されていなかったり、原作の名シーンが再現されていなかったりするのが気に入らない人々がいるらしい。
しかし、実際にプレイしてみると、そもそもストーリーを追いかけることを重視していないゲームだとわかる。原作をトレースしたいのなら一般兵が主人公である必要はないし、ゲーム自体の難度ももっと低くて良いだろう。

与えられたミッションをなんとかかんとかこなしていくと、段々変形の意味がわかってくる。ふと気がつくと、敵機が接近してきたら自然とガウォークに変形している自分がいる。バルキリーの3形態にきちんと意味があり、それぞれを的確に使い分けると効率よく戦えるようにシステムが練りこまれているらしい。ゲームとしてきっちり遊びこむことの出来るマクロスゲームにようやく出会えたか、という思いだ。