ずいぶん時間が経ってしまったが、やっと後輩のN君がPCを取りに来た。去年PCを新調した時に、「OSがWindows98ならば古い方のPCを引き取っても良い」という申し出てくれたので、わざわざWindowsXPを削除して98を再セットアップしたものだ。
N君自身すでに自宅に1台PCがあるのだが、現在所有しているWindows2000機では古いWindows用のゲームが動かないのだという。古いゲームでも時たまやりたくなることはあるもので、そういう意味では彼の心情も理解できなくはない。ただ、六畳一間にATXサイズのマシンが2台並ぶというのはちょっと邪魔かもしれない。

もちろん、ウェブマスターも邪魔臭いと思っているわけで、彼の申し出は非常にありがたい。廃棄や中古売買の手間を考えるなら、ただでも良いから持って行ってもらいたいくらいだ。そういう意味で感謝の心として、USB2.0カード(古いマシンなのでUSB1.1しかサポートしていなかった)やキャプチャーカード(以前に使用していたソフトウェアエンコードのものだ)など、色々おまけをつけてあげる事にした。OSはちょっと古いものの、遊べるPCに仕上がったのではないかと自負している。

知らないうちにN君の心の中では価格が決定していたようで、いきなりマシン代金として5万円を渡される。ウェブマスターの見積もりでは、大体4万円くらいで良いのではないかと思っていたので、かなり面食らう。話を聞いてみると以前に電話で「5万円くらいですかね?」とウェブマスターに聞いたことがあるらしい。いささか慌てる。一度出された金を返すのもアレなので、二人で焼肉を食べに行き、ウェブマスターが払うことにした。

N君帰宅後、とりあえず部屋を片付ける。
ATXサイズのPCがひとつなくなっただけなのに、妙に部屋が広くなったような気がし、ちょっと寂しくなる。2年近く使ったケースは、恐らく2度と見ることはないだろう。